オヤジグングン
今電車に乗ってるのだが、楽しい人がいるのでメモ。
その人はヒトゴミをすりぬけ、既に入りようが無い場所にムリムリっと体を押し込んで吊り革を確保。
隣の女の子が軽く睨む目を物ともせず、ユラユラと体を揺らしだした。
女の子との距離がジリジリと開き、彼のステージが出来上がったその瞬間!
彼の膝が大きく沈んだのだ。
更にひらく空間に気を好くしたように激しく禿げしく上下する彼。
グングングーン、グングングーン。
小気味よく、また力強く左右の揺れも加えていい感じになってきた。
コラエロ オレ
グングングーン。グングングーン。
コラエロ お‥れグングングーン。
コラエテグーン、グングングーン。グングングーン。
『何だよもぉー、えらそーによー、っだらおー?わかってんだよ、なぁ?下北ぁ?』
せっかくノってきたトコで彼の愚痴が聞こえてきた。酔っ払っているんだろうか、さっきまでの楽しそうなグングングーンが急に暗い雰囲気になった。
静まり返る車内。
響く彼の怒鳴り声。
立ち上がり立ち去る女性。
即座る彼。
…響くイビキ。
しかしオレの頭の中はもうグングングーン、グングングーンでイッバイだった。。
『いっしょにグングン、グングングーン?』
『みんなでグングン、グングングーン?』
『上下にグングン、グングングーン?』
と脳内で歌い続けた。